特有の香りとほのかな苦味「みょうが」
赤紫色のきれいな色合いをしたみょうがは、特有の香りとほのかな苦味、そしてシャキシャキ感を持つ香味野菜です。「花みょうが」とも呼ばれ、土の中の茎から顔を出した蕾(開花前の若い花序)を食用とします。
みょうがの若い茎を軟白栽培したものは「みょうがたけ」として流通しています。出回り時期は5月~7月頃で、やわらかくて香りがよく、こちらも香味野菜として利用します。
ちなみに、東京に「茗荷谷(みょうがだに)」という地名がありますが、この名前はかつてこの地がみょうがの名産地だったことが由来です。
選び方のポイント
ふっくらとふくらみがあって身が締まり、紅色が鮮やかでツヤがあるものを選びましょう。先端から花が出たものや咲きかけのものは、繊維がかためで食感が落ちます。
また、触ったときにふかふかするものは花が咲いて落ちたもので、食味はよくありません。変色していたり、半透明になっているものは収穫してから時間がたったものなので避けましょう。
みょうがたけも全体に張りとツヤがあり、変色がないもの。地方の直売所などでは色が白~赤紫色ではなく、緑がかったものもあります。
保存方法
乾燥するとせっかくの香りが減ってしまうので、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ入れます。3~4日を目安に使い切りましょう。
長期保存したい場合は冷凍も可能です。水洗いして水気をよくふき、丸のまままたは刻んだものを保存用袋などに入れて冷凍します。薬味として使うときは自然解凍で、味噌汁に入れるなら冷凍のままでも大丈夫です。
食べ方
薬味、汁の実、和え物、酢の物、揚げ物など
みょうがはアクがあるので、水にさらしてから使いましょう。千切りにして刺身のつまにしたり、細かく刻んで麺類などの薬味として利用するほか、甘酢漬けや天ぷらにしてもおいしく食べられます。
みょうがたけもみょうがのように薬味として使ったり、刻んでかつお節やちりめんじゃこと混ぜてしょうゆで食べるなど、いろいろな食べ方ができます。
<野菜ナビWEBサイトより一部抜粋>