特有の香りとほろ苦さ「ふき」

みつば

みつば

さわやかな香り「みつば」

ワンポイントMemo

1本の茎に3枚の葉が付いている「三つ葉」は、さわやかな香りを持ち、お吸い物や丼などの彩りとしてよく使われます。量が多い場合はお浸しやかき揚げなどにして食べると美味です。

三つ葉には、スーパーでよく見かける「糸三つ葉(青三つ葉)」、軟化栽培によって茎が白く根が切り取られている「切り三つ葉」、茎が太めで根が付いたままの「根三つ葉」の3タイプがあります。用途や好みに応じて使い分けましょう。

三つ葉の原産地は日本や中国などで、野生種は古くから食用されていたともいわれます。しかし日本での栽培の記録は江戸時代になってからで、「農業全書(1697年)」では栽培法や簡単な食べ方が記され、「大和本草(1709年)」ではイラストが描かれています。/p>

軟化栽培は江戸時代から行われていて、日光栽培による糸三つ葉(青三つ葉)の栽培も明治時代以前に西日本で行われていたようです。

選び方のポイント

葉が鮮やかな緑色で香りが強く、葉、茎とも張りがありみずみずしいものを選びましょう。葉が黄色がかっていたり、茎が半透明になっているものは鮮度が落ちています。茎の白い根三つ葉と切り三つ葉は、茎にツヤがあるかどうかもポイントです。

保存方法

三つ葉は日持ちしないので早めに使い切りましょう。新聞紙などで包んでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。乾燥防止のため新聞紙を軽く湿らせるか、根の部分を湿らせたキッチンペーパーを巻いておくとよいでしょう。

また適当な長さに切って、湿らせたキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れておくという方法もあります。いずれも3~4日を目安に。乾燥すると香りが落ちます。

食べ方

汁物や丼物の彩り、かき揚げ、お浸し、炒め物など
糸三つ葉と切り三つ葉は、生のまま吸い物や丼、茶碗蒸しなどに散らして風味付けに。ゆでる場合は香りが飛ばないよう、熱湯に軽くくぐらせる程度にしておきましょう。天ぷらやかき揚げにしても香り豊かで美味です。

根三つ葉は食感がしっかりしているので、サッとゆでてお浸しや和え物、卵とじなどにするとよいでしょう。

<野菜ナビWEBサイトより一部抜粋>